『警官の条件』 佐々木譲 > 「このミス」完全読破 No.485
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.485
『警官の条件』 佐々木譲 ( 2012年版 8位 )
読始:11.9.22 ~ 読終:11.9.24
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表前
読んだ版 : 単行本ハードカバー (2011年9月)
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「このミス2008年版」で1位に輝いたNo.200「警官の血」に続く、シリーズ2作目です。
前作は警察官の親子3代を描いた壮大なる警察大河小説でしたが、本作はその第三部(3代目)の続編となっています。
一応前作を読んでいなくても話がわかるように説明がなされているので、本作から読んでも付いていけないというようなことはないのでは。
ただ、前作の第三部とストーリーが完全に繋がっていますし、前作全体を通して繰り広げられるミステリ的謎のネタバレこそないものの、各部それぞれのストーリー的な結末はどうしても知ってしまうことになります。
なので、前作は「このミス」1位という偉業を成し遂げた作品ということもありますし、かなりのボリュームがあるので気軽にとはいかないとは思いますが、前作から順に読むことをお薦めしますね。
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というわけで本作は、前作の第三部の主人公・安城和也のその後を描いた物語です。
33歳の若さで警部に昇進した和也は、課ごとに激しいライバル意識が飛び交っている組織犯罪対策部の係長に着任。
活動内容が変化している暴力団組織に対して、捜査手法に行き詰まりを見せている状況に、なかなか解決策を練ることができず手を焼く中、和也が所属しているのとは別の課が、あの加賀谷仁に復帰の要請を.....。
やはりあれだけの壮大なる大長編の続編だけあって、そしてストーリー的にはその後が気になる終わり方だっただけに、序盤は前作の後日譚的な感じで、前作から伸びるレールをなぞるように物語は進んでいくので、この辺りは少し話に乗り切れない感じがありました。
しかし、中盤から本作オリジナルとも言うべきストーリーが始まった途端に、とてつもない迫力で息もつかせぬ展開が繰り広げられるので、その読んでいて圧倒されるほどの凄みというのはさすがの一言です。
そして本作は、続編とはいえ警察大河小説だった前作とは読み応えが少し違って、捜査サスペンス的警察小説となっているので、人間ドラマが中心となっていた前作と比べると、署内でのやり取りを主とした捜査シーンが中心となっていて、直球で硬派な警察小説といった読み応えでした。
ただそれでも、クライマックスでは前作からの流れをも引き継ぐかのような感動が押し寄せてくるので、前作とはまた一味違った、それでいて共通する魅力をも感じられる作品だったように思います。
あと、前作は現実に起きた事件を絡み合わせることで昭和史を俯瞰するという側面もありましたが、現代が舞台となる本作もそれを引き継いでいて、2年前に起きた元アイドルの覚せい剤事件などが作中の事件にも大きく関わっていましたね。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★★★
衝撃バカミス度 : ★★ 気軽に読める度 : ★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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