『引擎 ENGINE』 矢作俊彦 > 「このミス」完全読破 No.476
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.476
『引擎 ENGINE』 矢作俊彦 ( 2012年版 16位 )
読始:11.8.29 ~ 読終:11.8.31
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表前
読んだ版 : 単行本ハードカバー (2011年5月)
![]() | エンジン/ENGINE 矢作俊彦 新潮社 2011-05-31 売り上げランキング : 29453 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
矢作俊彦は、ここ数年はNo.382「犬なら普通のこと」(2010年版5位)を始めとした司城志朗との共著作品を数多く発表しています。
なので、単独名義による作品は、2008年の「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」以来3年ぶりとなるのです。
ちなみに本作は、月刊自動車雑誌「ENGINE」で連載されていたのですが、それもあってか、車に関する描写やカーアクションなどにかなり力が入っていましたね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
主人公は刑事で、高級車窃盗団に関するタレこみ情報を元に、次のターゲットと思われる車を仲間と共に張り込んでいたところ、謎の金髪美女が突如出現。
この女は、現場のすぐそばにある高級宝石店のショーウィンドを破壊し、ダイヤのピアスを奪って逃走。
この騒動に気を取られている隙に、見張っていた車がいつの間にか姿を消していたばかりか、張り込んでいた車内で同僚が殺されていて.....。
そこからは主人公がこの事件の真相と謎の女の正体を探っていくのですが、まるで一匹狼のごとく、そして破滅へと自ら向かっていくかのように、狂気を携えながらの捜査となるので、警察小説(刑事小説)というよりもハードボイルドタイプの作品です。
とにかく圧巻なのがその文章でして、“読者が読みやすい(わかりやすい)ように”というサービス精神など端から放棄して、逆に読者を突き放しているように感じてしまうほどで、“読みたい奴だけ読め”と言わんばかりの筆力で作品世界を描いているのですね。
なので、読む人をかなり選んでしまうと思うのですが、ただそんな作風を受け入れられる人には、他の作家の作品にはない魅力を存分に味わうことができるのは間違いないので、媚のない超絶硬派なハードボイルド作品を読みたい時には本作がお薦めです。
.
.
.
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★★ 気軽に読める度 : ★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “矢作俊彦” 関連記事 】
【 “矢作俊彦・司城志朗” 関連記事 】
> No.470 「ARAKURE あらくれ」
> No.399 「百発百中 狼は走れ豚は食え、人は昼から夢を見ろ」
> No.382 「犬なら普通のこと」
「モーダルな事象」奥泉光 <<< PREV
NEXT >>> 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」奥泉光
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
« 【MDB式“2011年第27節・仙台戦”プレビュー】 | トップページ | 【日本テレビ盃(2011年)>予想&結果】 »
「01.「このミス」完全読破」カテゴリの記事
- 「このミス2013年版」月別ランクイン候補作品(2012年4月)(2012.04.04)
- 「このミス2013年版」月別ランクイン候補作品(2012年5月)(2012.05.02)
- 『太陽は動かない』 吉田修一 > 「このミス」完全読破 No.539(2012.05.25)
- 『誰がための刃 レゾンデートル』 知念実希人 > 「このミス」完全読破 No.538(2012.05.21)
- 『元職員』 吉田修一 > 「このミス」完全読破 No.195(2009.07.12)
« 【MDB式“2011年第27節・仙台戦”プレビュー】 | トップページ | 【日本テレビ盃(2011年)>予想&結果】 »








コメント