週刊少年ジャンプ新連載! 「DOIS SOL(ドイソル)」 村瀬克俊
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2011年2-3月に投入された新連載の第1弾が、11号(2月14日発売)から始まった「DOIS SOL(ドイソル)」です。
2011年11号の本誌表紙画像 → 「集英社」公式サイト
作者の村瀬克俊(むらせ・かつとし)は、“十二傑新人漫画賞(2003年11月期)”の佳作を「福輪術 -ふくわじゅつ-」で受賞し、その受賞作が“青マルジャンプ(2004年)”に掲載されてデビュー。
その後は、“赤マルジャンプ2004SPRING”に「Kick! コータ!!」、“本誌2005年41号”に金未来杯エントリー作品として「ナックモエ」を掲載。
そして2008年に「K.O.SEN」で初連載となったのですが、わずか12週で打ち切りとなり(<JC1巻買い> 「K.O.SEN」 村瀬克俊参照)、本作にて久々の作品発表&2度目の連載となりました。
それで内容の方ですが、高校サッカー漫画です。
選手ではなく監督として無名の少年サッカークラブ&無名の中学校を全国大会へと導き、サッカー部の全権限を認められるという異例の待遇で羽石高校に入学することになった、雑誌でも話題の天才監督・野永大将(のなが・ひろまさ)。
入学前に助っ人監督として参加した草サッカーで、裸足でゴールを量産するミサンガ少年を目撃することに。
野永と同い年の従兄妹・星野叶葉(ほしの・かなは)が春休み中にこの少年を探し回るも、分かったのは坂道勝歩(さかみち・かっぽ)という名前のみ。
ところが、入学した高校で奇跡の再会。しかし、勝歩はサッカー部に入るつもりはなく、お金をためてブラジルに行く夢を持っていて.....。
昨年(2010年)のワールドカップ開幕直前に連載が始まった「少年疾駆」が終了するのとほぼ同時に「LIGHT WING」が始まり、今度は「LIGHT WING」と入れ替わるようにして本作が連載開始ということで、昨年春からまるでサッカー漫画のリレーが行われているような状況となっています。
まあ言うまでもなく、ここ数年のジャンプではスポーツもの、特にサッカーものは、短期打ち切りが続く鬼門のジャンルとなっていまして、昨年に始まったサッカー漫画2作もその例に漏れなかったわけですが、それでもさらにサッカー漫画を投入ということで、サッカー漫画でヒットを出したい編集部の意気込みが感じられますね(たまたまサッカーものの新連載が続いただけなのかもしれませんが)。
昨年のサッカー漫画2作を今振り返ってみますと、“サッカー漫画”として面白くしよう!という意気込みは充分に伝わって来たものの、それがもっと基本的な枠組みである“漫画”としての魅力・面白さにはあまり繋がっていなかったように思います。
サッカーに直接関係する部分に力を入れすぎたため、サッカーと直接関係しない部分における魅力が乏しくなり、それ故にサッカーに興味がない本誌読者に“読んでみたい”と思わせるものがあまりなかったのが、短期打ち切りとなってしまった原因の一つとしてあるのではないかと。
それを考えると、本作の場合は、この第1話を読んだ時点においてですが、野永と勝歩という2人の対称的な主人公の関係性が、スポーツものにありがちな類型的なものに比べると少し捻ってありますし、主人公2人それぞれのバックグラウンドがしっかりと作られ、その両者が第1話で絡み合うようなストーリーになっているなど、サッカーに興味がなくても読んでみたくなるような設定&構成だったのではないでしょうか。
それに絵的にも、「アイシールド21」の村田雄介を思わすような、実写に近い絵と漫画的なデフォルメ絵のバランスが絶妙で、細かな描写を多用しながらも見やすいというスポーツ漫画に最適ともいえる絵なので、第1話時点において絵のみで敬遠されることはなさそうです。
なので、少なくともここ最近のサッカー漫画&スポーツもの漫画と比べて、“漫画”的な魅力は充分にあったと思うので、鬼門のジャンルの第1話としてはかなり良い内容だったと言えるのでは。
あとは、第2話以降にも漫画的魅力&サッカー漫画的魅力をどのように出していくのかが勝負所になると思うのですが、“サッカー漫画”としては、試合中の演出や描写はもちろん、主人公の一人が監督であるという設定をどう上手く活かしていくのかが、特に注目したいポイントですね。
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