週刊少年ジャンプ読切! 「HACO」 斎藤修
3号連続ウィンタースペシャル新人読切第2弾として、週刊少年ジャンプの2010年10号に掲載された読切作品が、この「HACO(ハコ)」です。
作者の斎藤修(さいとう・おさむ)は、十二傑新人漫画賞で最終候補や最終候補まであと一歩止まりが続いた後、赤マルジャンプ2007WINTERに「MILE=LIFE!」が掲載されてデビュー。
その後は、赤マルジャンプ2008WINTERに「タビネコ」が掲載されて、本作にて本誌デビューとなりました。
内容の方は、人類が滅亡したらしい世界を舞台に繰り広げられるSFアドベンチャー漫画です。
不治の病にかかっていることがわかった少女・洸が、天才科学者である父が作った冷凍睡眠(コールドスリープ)によって未来の世界に目覚めると、世界は人類が滅亡したような廃墟と化していました。
そして洸が目覚めるのを待ち望んでいた犬人型ナノロイド・HACOと共に、樹人と闘うなどしながらこの未来世界の秘密を探っていきます。
技を繰り出す前に技名を叫ぶ、という昔ながらの漫画的定番演出がありますが、これに独自の設定を加えていて、さらにそれを最後のオチにまで結びつけているところがなかなか面白いですね。
あと、自分の意志とは関係なく現代から未来へやってきた少女と、未来の世界で生きている無知で純粋な少年(的なもの)の組み合わせということで、過去のジャンプ作品の中では「Waqwaq(ワークワーク)」(藤崎竜)に似た設定のように思います(パクリという意味ではなくて)。
その「Waqwaq」はジャンプ作品としてはかなり変化球な作風だったのですが、本作の作者である斎藤修は“好きな漫画”に「ONE PIECE」と「HUNTER×HUNTER」を挙げていることから、ジャンプの王道的な作風を目指しているのではないかと推測されます。
なので、この作品が連載となった場合、王道と変化球ということで「Waqwaq」とどれだけの違いが出るのか比較するのも面白そうですね。
1話で完結の読切作品というよりは、これから物語が始まっていくような終わり方で新連載第1話のような内容であったので、もちろん人気次第だけれど連載化も充分ありえると思えるのですが。
ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、
「目覚めとともに― 新たな世界の扉は開く。」
「☆一人+一匹!?で世界を駆けろ!!
新型SFアドベンチャー読切47P!!」
というものでした。
投票受付期間:2010.2.8~3.1
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