『黄昏のベルリン』 連城三紀彦> 「このミス」完全読破 No36
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.36
『黄昏のベルリン』 連城三紀彦 ( 1988年 3位 )
読始:07.05.08 ~ 読終:07.05.22
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主人公の“出生の謎”を巡り、日本からヨーロッパに舞台を移しつつ話が進んでいくのですが、まあホントに驚かされましたね。
“今までの世界観が一変する仕掛け”とかの驚きはいくつか読んできましたが、これはそれらとはちょっと驚きの種類が違くて、“こんなの使っちゃっていいの!?”って感じの驚きでした。
その扱われているものがあまりに大きすぎて、結構衝撃的でしたね。
でもその部分だけでなく、その他にもミステリ的仕掛けが盛り込まれていて、なかなか楽しめました。表を見せられたと思ったら裏を匂わせてきたりで、飽きることなく読み進めることができました。
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この作者は、この作品を書くまでは恋愛ミステリを中心に書いていたそうで、いきなり国際謀略ミステリ作品を発表したものだから結構驚かれたそうです。
それを踏まえた上で読んでみると、っていうか踏まえなくてもいいのですが、やはり“男女間のドロドロした恋愛感情”の部分が際立っていますね。
“出生の謎”という話の根幹的流れに対して、“恋愛部分”がスパイスの効いた肉付けとなって、作品をより厚みのあるものにしています。
ただ、ちょっと見方を変えると、実はこの“恋愛部分”の方が根幹となっているんじゃないかとも思えるんですよね。
話の中心にはこの“恋愛感情”が常に付きまとっていて、それ次第で話の展開も変わっていくような。
だから、読んでいる先のストーリー展開が気になるのですが、その展開はそこに出てくる人物の恋愛感情次第、つまり登場人物の恋愛感情にも気になってしまうのです。
なので、読み方によっては、世界を股にかけた国際的ミステリー作品にもなるし、世界を股にかけた国際的恋愛作品にもなって、ニ者ニ様の楽しみ方ができそうです。自分的にはそのちょうど中間ぐらいでしたかね。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
【 “連城三紀彦”関連記事 】
> No.449 「どこまでも殺されて」
> No.167 「人間動物園」
> No.136 「造花の蜜」
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